エアコンの詳しい知識をQ&A形式でご説明します

Q1、真空引きとはなんですか?
Q2、簡易的な真空ポンプ(手動式)と 電動真空ポンプでは どのような 違いや差があるのでしょうか?
Q3、中古エアコンを購入する予定なのですが、
   前回の取り付け、取り外し方がどうだったかはあまり気にする必要はないのでしょうか?
   また、 前回の取り付けの際に手抜き工事(特に真空引きをしていない)があったかどうかは判断できますか?
Q4、家庭用エアコンに必要な単相100V、単相200Vとは何のことですか?
Q5、2分3分配管、2分4分配管 とはなんでしょうか?
Q6、オークションで家庭用エアコンを安く買ったので自分で取り付けにチャレンジしたいのですが、注意する点はありますか?
Q7、市販されているエアコン洗浄スプレーで綺麗になるのですか?
Q8、夏場しかエアコンを使わないのですが特に注意することはありますか?
Q9、分解クリーニングをするなら安いエアコンを新しく購入した方がよいのでは?
Q10、インバーターエアコン、マルチエアコンとは?
Q11、夏のエアコンは何度くらいに設定すれば良いのですか?
Q12、新冷媒とはなんですか?
Q13、エアコンが冷える仕組みを教えてください。
Q14、ルームエアコン と カーエアコンとの違い マメ知識
Q15、ルームエアコンに必要なアンペアは?


Q1、真空引きとはなんですか?
お客様から 『真空引き』 についてのご質問が大変多いのでご説明いたします。

エアコン取り付けの際、配管接続が終ったら 『エアパージ』 (配管内の空気を抜く作業) を致します。

○従来のエアコン R22冷媒(HCFC)仕様のエアコンでは3種類の方法がありました。
 1)真空ポンプ使用方法
 2)サービス缶を使用する方法
 3)クイックパージ方法

2)と3)は、大気中にフロンガスを放出する方法なので地球環境保護の観点からも望ましくないですし、
3)のクイックパージ方法は、室外機に入っている冷媒(フロンガス)で配管内の空気を
追い出す方法なので(プシューと音がします)、エアコン移設の度 この方法を繰り返されると
ガスはどんどん無くなっていきます。
また、配管内に空気が残っていると圧縮機、凝縮機 等に悪影響が出てエアコン寿命が
短くなるのは明らかです。


○2002年頃からのエアコン R410A冷媒(HFC)仕様のエアコンでは
1)の真空ポンプ使用 以外の方法をとると、すぐに効きが悪くなります。

真空ポンプ方式には
ゲージマニホールド(システムアナライザ)と電動真空ポンプを使用します。
ゲージマニホールドの連成計針が真空状態 -0.1MPa(-750mmHg)以下になるまで約15分程真空引き作業を行います。
真空引き完了後、そのまましばらく真空状態が維持できれば、
接続個所からガス漏れがおきないことも同時に確かめられます。


また余談ですが
従来mk単位(圧力ではkg/cu)が使われていましたが、1981年頃 SI単位系に移行して
圧力の単位はPa(パスカル)となりました。
ゲージマニホールドではkg/cuに対応する単位としてMPaが使用されています。
(1kg/cu=0.098MPa 10.197kg/cu=1MPa)となります。

Q2、簡易的な真空ポンプ(手動式)と 電動真空ポンプでは どのような 違いや差があるのでしょうか?
良くある質問コーナー Q12 http://www.coolplanning.com/sub7shitsumon.htm と酷似していますが

家庭用ルームエアコンでの真空引き作業では
自転車の空気入れのような 簡易真空ポンプ(手動式)でも問題ないと思う。
・・・と言う回答が殆どです。

しかし当社では 
あくまで 電動式真空ポンプ を標準工事内容として使用しています。

電動式真空ポンプ に比べ
簡易真空ポンプ(手動式)は 値段も安く 持ち運びも楽な為 使用している業者も多いようですが
お客様の立場になって最善の工事を心掛けている業者なら
確実性の高い 電動式真空ポンプ を選択するのではないでしょうか?

話は少々ずれますが・・・
どのメーカーの室外機でも
プラステックブロックを固定する ビス穴が 前4ヶ所 後4ヶ所 合計8ヶ所 あります。
しかし8ヶ所 全て同形ビスで キチンと止めて固定している業者は少ないのでは??
(ご自宅の室外機をご覧になってみてください)

又 アース工事を
キチンとしている業者も少ないと聞いたことがあります。こちらもご自宅のエアコンをご覧になってください。

上記2点は
キチンと工事しなくてもエアコン作動には特段問題ありません。
キチンと工事しなくても手抜き工事としてクレーム対象にはならないと思います。

しかしお客様にとってみれば
クレーム対象にならなくても最善の工事をして欲しい。 と思われませんか?

そのような処まで普通にちゃんと工事をする業者なら 他の部分も手を抜かずキチンと工事をしてくれるのではないか。
とおそらく思われると思います。

真空引き作業も同様のことなんです。

ご質問にありました
簡易的な真空ポンプ(手動式)と電動真空ポンプの 違いや差は実は業者のモラルやポリシーの差です!

作業員の考え方や手法で 真空引き作業にも違いが出ますし 上記2点のような瑣末なことにも違いが出ます。


当社では 
電動式真空ポンプ ロビネア製 を使用しています。

ROBINAIR  ロビネア 
http://www.jatek.co.jp/robinair.html
http://www.jatek.co.jp/Q&A.html


下記写真では タスコ製の 電動真空ポンプを使用して 真空到達速度と確実性を比較検証してみました。

TASCO Japan タスコ
http://www.tascojapan.co.jp/kutyo/sinku-pomp/pomp.html
http://www.tascojapan.co.jp/kutyo/title.html

持ち合わせていたデジカメが接写撮影に向いてなく ゲージ針が見えづらいですが
−0.08Mpaまでの到達時間は非常に早いです。 しかし
−0.1Mpa以下(真空状態)まで到達するには 約15分程 真空ポンプを動かしていました。

冷媒管(配管)の長さは約3m 湿気の少ない日の取り付け工事でした。

電動式でこれくらいの時間が必要となるのに 手動式は一体どれ位の作業時間が必要となるのでしょう??


上記写真にも使用している 真空ゲージマニホールド (BBK製
の取り扱い説明書を掲載しますのでご参考にして頂けたらと思います。

BKK(文化貿易工業株式会社)
http://www.bbk.co.jp/japanese/product/index_ref_aircon.htm






Q3、中古エアコンを購入する予定なのですが、
   前回の取り付け、取り外し方がどうだったかはあまり気にする必要はないのでしょうか?
   また、 前回の取り付けの際に手抜き工事(特に真空引きをしていない)があったかどうかは判断できますか?
〜お引越し(移設)エアコンの注意点〜
エアコンは前回の取り付け方、取り外し方でエアコンの寿命は大きく変わります!
見た目が新しくてもすぐに壊れることもありますので、
中古エアコンの購入の際には、前回工事をした業者が判るエアコンの購入をお薦めいたします。

前回の取り付け、取り外し工事での大まかな手抜き(雑な工事)は判断できますが
『真空引き』をしていない為に
冷媒にどれ位の空気(異物)が混入しているかどうかは簡単には判断できません。

仮に、空気やゴミが冷媒に混入していたとすれば、高圧高温による負担がコンプレッサーに蓄積され、
いずれ異常停止等の不具合が生じることが懸念されます。
使用頻度、混入している空気の量によっても不具合症状の出かた(年数)は変わりますが
特に高温多湿の夏場に症状が出ることが多いです。

取り外し時に
ガス回収を完璧にしていないとガス不足となり、効きが悪く、電気代がかかります。
また、取り外し時に配管接続口にキャップ等をしていないと機械にゴミが入り目詰まりを起こしてしまいます。

弊社では、
お引越し(移設)エアコンも1年間無料保障とさせていただいておりますが、
上記でお伝えしましたように、前回の取り付け、取り外しが原因の不具合(コンプレッサー不良等)は
お客様の実費での修理となりますのでご注意頂きたいと思います。

新冷媒R410Aは従来のエアコンの冷媒R22より1.6倍の高圧となっています。
新冷媒で『真空引き』作業をしなければ、従来のエアコン以上に寿命は短くなります。

Q4、家庭用エアコンに必要な単相100V、単相200Vとは何のことですか?
私達の家庭に送られてくる電気は、
1つの電源から往復2本の電線で電気を送る単相2線式と呼ばれる交流の電気、
もしくは単相3線式の交流電気で、
いずれも通常使用しているコンセントの電力は単相100Vです。

普通の電柱は一番高いところに3本の電線が張られていますが、これは6,600Vの三相交流配電線です。
工場やビルにはこの電気が送られてきています。
私達の家庭には、柱上変電器によって6,600Vの三相交流から100Vの単相交流に変圧して送られてきます。
電柱に2本の電線が張られていれば、それは家庭に送られてくる電線(引込み線)と思っていいでしょう。

また、三相交流配電線の下に3本の垂直配列に張られている電線を見ることがあります。
これは上記で述べた単相3線交流配電線と呼ばれる方式で、
2組の単相交流を3本の電線で送る方式です。
これは1つの系統で100Vと200Vの2種類の交流電圧を得ることができ、
また単相2線式で送る場合よりも電線重量が少なくてすむと言うメリットも持っているので
配電線や屋内配線に多く使用されています。

4.0KW以上の容量の大きいエアコンは単相200V仕様になっていますが

単相3線式交流配電線が家庭の分電盤に来ていれば
分電盤のSブレーカー(電流制限機)を遮断して各コンセント別に分かれている安全ブレーカーを
100Vから200Vに変換する工事をおこなえば
単相200V用の専用コンセントを使用できるようになります。

Q5、2分3分配管、2分4分配管 とはなんでしょうか?
エアコンは
室内機と室外機を2本の銅配管(冷媒管)で繋いでいます。

液管(細管)とガス管(太管)がセットとなっており
家庭用ルームエアコンに使用される配管は
2分3分配管(6.35φ 9.52φ)
2分4分配管(6.35φ 12.7φ)の2種類となります。

5.0KW以上の容量の大きい(200V)エアコンに
2分4分配管仕様が多いです。(各メーカー、機種により違いがあります)

2分3分配管と2分4分配管との違いですが、
文字どおり2分4分配管のガス管が一廻り太くなり
近距離での連続加工(曲げ)に繊細な技術が要求されます。

また、空気清浄、換気機能付きエアコン、加湿機能エアコン等の追加ホース付きのエアコンで
2分4分配管仕様になりますと、通常スリーブ(穴)の大きさ(内径750mm)では
配管類を通すことが困難な場合があります。

インターネットでエアコンご購入の際には、
ご購入前に設置状況をエアコン取り付け業者とご相談されることをお薦めいたします。

Q6、オークションで家庭用エアコンを安く買ったので自分で取り付けにチャレンジしたいのですが、注意する点はありますか?
最近、インターネット(価格.com)やオークションでエアコンを安く購入される方が増えているようです。

家庭用エアコン取付けにはまず、
スリーブ(配管を通す穴)と、家庭用電源 単相100V(200V)コンセントは絶対必要条件です。
できれば、ブレーカー遮断や火災を避けるため、独立したエアコン専用コンセントを使用されることをお勧めします。
(業務用エアコンなどの場合、室外に三相200Vの電源確保等が必要となります)

また、取り付け前に室内機側+室外機側の環境、スリーブ内の勾配等、細部にわたり、しっかりとチェックをしないと
取り付け後、結露による水漏れ、ガス漏れ、漏電、エアコンの効きが悪いなどのトラブルが発生します!

((壁、穴))
スリーブ(穴)は、室内機よりも必ず下部にないと水漏れになります。
また、一戸建て等の穴あけ工事は熟練のプロでも細心の注意を払います。
専門業者以外の方の作業は非常に難しいと思われます。

セットバックしたような壁や斜めになった壁面に室内機を取り付けようとする場合は
取り付け不可。または加工が必要となります。
カーテンボックス、カーテンレールの干渉にも気をつけなければいけません。

((排水:ドレン))
水は高いところから低いところへ流れますので、ドレンホースは室外に排出されるまで勾配に気を付ける必要があります。
室外に排出されたホースに水を溜めて浸からないように注意してください。 水が逆流して水漏れします。
また、室内のドレンホースには結露防止用に断熱材(ペフ)等の使用が不可欠です。


((冷媒管 配管))
配管10mを越える場合は冷媒補充をした方がエアコン能力低下を最小限に抑えられます。

(ナショナル 最新エアコンでの参考例)
CS-AX256A (配管 高低差12m、配管長15m 対応機種)
上記機種では 配管10mを超える場合は 20g/m の追加チャージ(冷媒補充)を推奨してあります。

下記 ナショナルHPの 詳細(スペック)の最下部をご参照ください。
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=CS-AX256AS


((真空引き))
取り付け後、配管内の空気を抜く作業(エアパージ)も重要な作業です。

室外機に入っている冷媒(ガス)で配管内の空気を押し出したり、
簡易タイプの真空ポンプでは本当に安心できるエアパージとは云えません。

冷媒に空気が混ざっているとコンプレッサー(圧縮機)異常高圧により新品でも効き目はすぐ悪くなります。

R22冷媒使用のエアコンでも空気混入はコンプレッサーに大きな負担がかかり
室外機の大きい音や振動、また壊れやすい原因になります。
(新冷媒R410Aエアコンは従来のエアコンより1.6倍の高圧力になっています)


まだここでは書ききれないくらいの『知識』『技術』『経験』『道具』が必要となってきます。
以上を考慮しますと
やはりエアコンの取り付けは”移設”でも信頼のおけるプロの業者に依頼される方が良いと思います。

Q7、市販されているエアコン洗浄スプレーで綺麗になるのですか?
説明書をよく読んで使用していただければ綺麗になると思います。
しかし、ご自分で使用されて機械が壊れた、という報告もよく聞きます。
室内機のコンピュータ部分(基盤、リモコン受信部分)やモーターなどに洗浄スプレーや洗い流す為の水が
かかってしまって壊れるケースが多いようです。
最近のエアコンは高性能、精密化になっていますので細心の注意が必要です。

また、フィルターの奥にある熱交換機(エバポレーター)部分の洗浄でしたら
汚水をドレンパンにて受けて、ドレンホースで外に排出してくれるのですが
シロッコファンと呼ばれる風を送るファン等にそのまま洗浄スプレーをかけてしまいますと
汚れた水がそのまま流れ落ち、お部屋のクロスや床を汚してしまいます。
エアコンをつけた時のカビ臭い原因はシロッコファンの汚れも多いので気を付けて使用してください。


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Q8、夏場しかエアコンを使わないのですが特に注意することはありますか?
夏場しかエアコンを使わない方はたくさんいらっしゃるようです。
冬場、エアコンを使用しない時には、エアコンクリーニングをしてカビ等の汚れを取り除いた後
室内機、室外機、共にカバーを掛けホコリや汚れを避けるようにして、さらにコンセントを抜いておくと良いと思います。

去年の夏はよく効いていたエアコンが、今年の夏は急に効きが悪くなった・・というコトもあります。
ガス補充をすればまた効くようになる場合もありますが、取り付けの際 『真空引き』 作業をしていない為に発生する
コンプレッサーの高圧高温による異常停止の場合もよくあります。
コンプレッサー不良の場合、修理もかなりの高額となりますので 現実には修理より新品エアコンの買い替えのをお薦めしております。

((注意))
冷房運転に水が出るホース(ドレンホース)の排出口にバケツや洗面器を置いて
水を溜めている方がいらっしゃいます。
エアコン取り扱い説明書にも明記されていますが
排水がいっぱいになりホースに浸かってしまいますと、水が逆流して室内に水が漏れてきます。
バケツや洗面器で水を溜めないようにして下さいね!

Q9、分解クリーニングをするなら安いエアコンを新しく購入した方がよいのでは?
取り付け方、使用頻度、お部屋の湿気状態にもよりますが、2〜3年使用したエアコンの中は
ホコリやカビ、花粉、ダニ、タバコのヤニ等で想像以上に汚れています。
室内機は高い位置にあるのでなかなかお掃除しずらい為、汚れは溜まるばかりです。

リビングなどに設置されている使用頻度の高いエアコン、小さいお子様がいらっしゃるご家庭や
喘息、アトピー等のアレルギー体質の方、タバコをよく吸われる方に
特にエアコンクリーニングをお薦めいたします。

当社では、取り付け前に自慢の分解クリーニングをお薦めしておりますが
お客様に「安いエアコンを買って付けた方が得なのでは?」と尋ねられることがよくあります。

確かに新品の格安エアコンがたくさん販売されていますが
安いだけでなく、以下にあるような事柄を比較されて、お手持ちのエアコンを
クリーニングをする方が良いか、それとも買い換えた方が良いか検討して頂けたらと思います。

@エアコン能力の違い
 エアコンの型番号にある数字はエアコンの能力数字です。
 例えばRAS-225VS-W と書いてありましたら・・
 22は、鉄筋コンクリートマンション6〜8畳用 (2.2KW)
 (20、22、25、28・・・と数字が上がるほど容量の大きいパワーのあるエアコンです)
 5は、1995年製造を表しています。
 格安エアコンは20か22エアコンが主流だと思います。

A消費電力の違い
 同じ6畳用の22エアコンでも格安エアコンはインバーター等の省エネ機能は
 付いていませんので、使用頻度の多い夏では消費電力はかなり違ってきます。

B使用上での違い
 付加機能の有無。(空気清浄、マイナスイオン機能等)
 また温度変化による室内機のキシミ音の発生等が機種によってあります。

  
Q10、インバーターエアコン、マルチエアコンとは?
インバーターエアコンとは
室内機にインバーター(周波数変換装置)を有し
設置温度と室温の差で信号を発し、室外機のモーターの回転数を変えることで冷暖房能力が調節される
エアコンのことです。
『外気温度が下がっても暖房が出来る』『急速冷暖房が出来る』『室温を一定に快適運転が出来る』
『経済的な省エネ運転が出来る』という特徴があります。


マルチエアコンとは
1台の室外機で複数(6室まで)の室内機を配することの出来るエアコンのことです。
室外機は多少大きめになりますが、1台の室外機だけでたくさんの室内機をまかなえるので
室外のスペース確保には有効です。

またパッケージエアコンと呼ばれる店舗、ビル等に使われる大型のエアコンもあります。
天吊り型、天井埋め込み型、天井カセット型、リモートコンデンサー型、ガスヒートポンプ型、
凝縮機が水冷となっている水冷型と多種多様にあります。

Q11、夏のエアコンは何度くらいに設定すれば良いのですか?
人は不快指数が大きいと不快に感じるようになります。
不快指数は計算式で求めることが出来ます。
  DI=(DB+WB)×0.72+40.6
  DI :不快指数
  DB :室温
  WB :湿度
室温33℃ 湿度27℃として計算すると
DI=84となります。
DIが70を超えると不快と感じるようです。
夏は70を越えない程度に上手にエアコンを使ってみてください。

Q12、新冷媒とはなんですか?
地球環境に配慮した2種、3種混合 代替フロンガスのことです。

現在 殆どのルームエアコンの冷媒に使用されている
R410A(HFC)冷媒は HFC−125 と HFC−32との2種混合冷媒です。

R407C(HFC)冷媒は一部の業務用エアコン(パッケージエアコン)に使用されています。

以前は、家庭用エアコンに R22(HCFC)冷媒が使用されていました。

更に昔は R12(CFC) フロンガスを用いていました。
(10年程前にはスプレー缶や自動車のエアコンにもR12が使用されていましたね。)

CFC: (クロロフルオロカーボン)     塩素を含みオゾン層破壊が高い。
HCFC:(ハイドロクロロフルオロカーボン)塩素を含みオゾン層破壊が低い。
HFC: (ハイドロフルオロカーボン)    塩素を一切含みません。


ちなみに 最近のクルマのエアコンにはR134A(HFC)冷媒が
       冷蔵庫にはR134A(HFC)、R600A冷媒(HFC)等が使用されています。
       ノンフロンとは全て 代替フロンガス HFC冷媒のことです。

大気中に放出された従来のフロンガスは 対流圏では殆ど分解されず成層圏に達して
太陽からの強力な紫外線を受けてフロンが分解して塩素原子を発生します。
有害紫外線が破壊されてオゾン層を通過して地表面に降り注ぎ、皮膚がんや地球温暖化など
様々な悪影響が発生します。
一度大気中に放出されたフロンガスが分解されるまで100年はかかると言われています。
1989年からCFC系冷媒の生産制限が開始されR22(HCFC)も2020年までには全廃されます。


モントリーオール議定書 
1987年採択 1992年改定 では第四回契約国会議
コペンハーゲンにて開催され
HCFC系冷媒は大幅な生産削除を2004年とし、全廃時期を2020年として合意。


Q13、エアコンが冷える仕組みを教えてください。

冷房

エアコンの仕組みを簡単にお話しますと
エアコンも冷蔵庫も『冷やす』システムはほとんど同じで 【気化熱現象(Evaporation heat)】を利用しています。

夏の『打ち水』 も  『気化熱現象』  を利用したものですし、
みなさん注射を打つ前にアルコールで腕を消毒した後、スーっとひんやりしたことがあると思います。
あれは、アルコールの液体が体温によって蒸発して、熱を奪った気化熱現象の為です。

一般にどんな液体でも気化する時は周囲から熱を奪う性質を持っていて、相当大きな熱が奪われます。
例えば、水の気化熱は539kcal/L ですから1Lの水が蒸発すると539kcalの熱が奪われることになります。

液体→気体→液体という循環(サイクル)を繰り返して熱を奪い低温をつくる媒体を 『冷媒』 と言います。
冷媒には家庭用エアコンに R22冷媒(HCFC)、R410A冷媒(HFC)があり今後はR410A新冷媒が主流になってきます。

過去には自動車や家庭用エアコンの冷媒に R12 が使用されていましたが
地球環境破壊が深刻になった為、地球環境に優しいフロンガスを使用されるようになってきています。

フロンガスは通常温では気体として安定していますが、圧縮したり凝縮したりすることで
簡単に液体(オイル)→気体(ガス)→液体(オイル)と変化します。
この冷媒サイクルの『気化熱(Evaporation heat)』を利用して冷やしたり暖めたりしています。


  圧縮機(コンプレッサー)・・・熱交換機エバポレーター(室内機)から出た冷たいガス(15℃)を
  圧縮して高温、高圧のガス(80℃)にする。

  凝縮機(コンデンサー)・・・圧縮機で圧縮された高温のガス(80℃)を凝縮機のなかを通し、
  空気(外気)+室外機のファンで冷やすと、フロンガスは凝縮(液化)して
  40℃の液体(オイル)になる。(凝縮機は室外機のなか)

  キャピラリーチューブ・・・内径1mmの細管を40℃のフロンのオイルが流れると圧力が下がり
  5℃の冷たい液になる。

  熱交換機(蒸発機 エバポレーター)・・・室内機の中にあるエバポレーターの中を
  5℃の冷たいフロンオイルを流して、これに室内空気を接触させるとフロンは空気の熱を奪って
  蒸発して気体(ガス)となる。
  一方、空気は冷やされて15℃になり、シロッコファン(クロスフローファン)が廻ることで冷風は
  室内に出される。




暖房

暖房は冷房とは逆の流れになり、リモコン操作(コンピューター)で
四方弁を切り替えることで温風が出てきます。 

但し 圧縮機(コンプレッサー)の仕事は
冷房でも暖房でも同じで 80℃の高圧ガスを出すことで共通です。

冷房の際は室外機の熱交換機(コンデンサー)へ 
暖房の際は室内機の熱交換機(エボパレーター)へ 冷媒は流れていきます。

右記図をご参照ください。

【四方弁】
冷房でも暖房でも圧縮機(コンプレッサー)自体は同じように動いており
四方弁(四路切替弁)で冷媒の流れを反対にするだけで
冷房運転、暖房運転が可能となります。



暖房運転が必要な冬には 外の気温が低くなるため
外の空気から熱を吸い取って部屋を暖める仕組みの
ヒートポンプ型エアコンでは室外機熱交換器の温度を0℃以下に
しなければいけない場合が出てきます。

特に雪が降っているような寒冷時
外気温が0℃より低くなると室外機熱交換において 空気中の水分が
水にならず霜となり熱交換器(アルミフィン)に付着してしまい、
室外機のアルミフィンにゴミが付着して熱交換率が下がるのと同じ状態になります。

熱交換器(アルミフィン)に霜が付着すると熱交換器と空気との間で 熱が伝わり難くなる為
リモコンで暖房ボタンを押したときには 霜取り運転(デフロスト) と呼ばれる運転の後 暖房運転を開始するようになります。 

 冷房運転に比べ暖房運転は動き始めが遅く感じるのはその為ですね。
 (暖房運転中にも 霜取り運転 になり送風が一時止まることがあります)

ヒートポンプ型エアコン暖房の仕組みは
圧縮機でフロンガスを圧縮して、80℃の高圧ガスを
室内機のエバポレーターにいれ、40℃の温風を噴出して部屋を暖める仕組みになっています。
室内機のエバポレーターで高温ガスは室内空気に熱を奪われ凝縮し
液(オイル)となって液管を通って室外機の方へ流れ、キャピラリーチューブで減圧されて
室外熱交換機で熱交換し、外気の熱を奪って蒸発し、ガスとなって再び圧縮機に吸引されます。

エアコンに示してある暖房能力(Kw)は、日本工業規格(JIS-C9612)に定められています
外気温7℃ 室内温度20℃ 湿度が60% で運転した場合となっております。
ヒートポンプ形エアコンの暖房特性として寒冷地域では表示能力より低下する場合がありますので注意が必要です。





除湿(ドライ運転)
ドライ運転は基本的に冷房運転です。温度設定が±1℃の冷房運転で
どんどん室内の水分を取ります。
(設定が1℃以上になると通常の冷房運転です)
ただの冷房運転と違う点は室内の温度も冷えすぎないように
ヒーター(ドライヤー)機能で空気の温度を高くして噴出しているところです。

エアコンで一番電気代が必要となるのは
この除湿(ドライ)運転です。 次に暖房、冷房となります。


「賢いエアコン活用術」 技報堂出版参照
排水(水漏れ)修理依頼
冷房運転の時は室内の湿気が室内の熱交換機(エバポレーター)に触れ、
熱交換され、水分(結露)となって流れ出てきます。 それをドレンパンで受けドレンホースで室外に排水します。

暖房運転の時には室内機からではなく室外機からお水が出ます。
寒い時は湿気が少ないのであまり室外機から水が出ているところを見ませんが、
雨の日の暖房運転時にはよく見かけると思います
その為、室外機 天吊り金具、壁面金具 使用の場合や
マンションの共用廊下側においてある室外機には室外機用の排水工事の必要があります。


冷房運転時は
室内ファンは冷風、室外機ファンは温風。

暖房運転時は
室内ファンは温風、室外機ファンは冷風となります。

我々プロは冷媒(ガス)が足らない場合やコンプレッサーが正常に運転しているかどうかを
上記の温度差で調べたり、冷媒管(細管、太管)を触って温度変化を敏感に感知します。

エアコンが冷えない(温まらない)等の修理依頼の場合は
まず冷房運転をかけ、上記の温度差を調べ、
その後、室内機、室外機の電送部品(基盤)が正常に動いているかどうかテスターでチェックします。


Q14、ルームエアコン と カーエアコンとの違い マメ知識
ここでは 私が勉強した範囲の
【ルームエアコンとカーエアコンとの違い】 を少しご紹介します。

カーエアコンで使用されている冷媒は
15年以上前は R12   :CFC (フロンガス 塩素を含みます)     を使用していました。
       今は R134a:HFC (混合代替フロン 塩素を含みません)を使用しています。

今までルームエアコンで永く使用されてきた冷媒 R22:HCFC(塩素と水素を含むフロン)が
カーエアコンで使用されなかった最大の理由として
コンプレッサーの振動を吸収する為に用いられているゴム配管を劣化させる為なんです。
(ルームエアコンでは銅の配管を使用していますよね)



下図では冷媒能力をまとめました。

冷媒 沸点(1atm)
圧力(0℃)
MPa
オゾン層破壊係数
ODP
備考
HCFC-22 -40.75 0.50 0.055 水素含む ゴムを劣化 
CFC-12 -29.65 0.31 1.0 塩素含む オゾン層を破壊
HFC-134a -26.07 0.29 0 混合冷媒
HFC-410a -51.4 0.85 0 R-32 R-125 二種混合冷媒
100.0 0.0006



HFC等の冷媒は水と比較して
沸点が非常に低温で 常温では瞬時に沸騰して周囲から熱を奪う特質をもっています。
沸点が低い冷媒を用いるほど圧力は高くなりますが その分小さなコンプレッサーですむメリットがあります。

冷媒 HFC -134a の名称内訳は・・・
Hydro Fluoro Carbon 炭素原子の数-1(-1) 水素原子の数+1(3) フッ素原子の数(4) 非対称を表す記号(a)



カーエアコンがルームエアコンと大きく異なる点は
まず居住空間容積が 車内では一般家庭の1部屋と比べ 1/10にも拘わらず冷暖房能力がそれぞれ2倍以上必要とされます。

カーエアコンは すべてエンジンの駆動ベルトによって動力を得ており 冷房はコンプレッサー(圧縮機)を廻して冷風を出し
一方 ヒーターはエンジンの排熱 すなわち ラジエターの冷却水(85〜90度)から
熱源を得て温風を出している仕組みになっています。

又 ルームエアコンにはなくて カーエアコンにあるもので一番に思いつくのがレシーバ(受液器)です。

屋外の温度差や エンジンの振動等によって ルームエアコンより遥かに過酷な環境で使用されるカーエアコンは
ガス漏れもおき易く 冷媒機器の中に空気や水も侵入しやすいです。

侵入した水分を除去したり空気を分離したりする機能がレシーバ(受液器)です。
(レシーバは高温のため混入した気泡も凝縮液化して消滅します)

その他 エンジンの回転数変動 車両熱負荷変動 が激しいカーエアコンでは
必要な冷媒量が常に変化する為 余分な冷媒を気液分離して 常に液冷媒(オイル)を送り出す役目もレシーバが担っています。

そのレシーバの先には
冷媒流量を制御する 膨張弁(エキスパンションバルブ) もついています。


冷たい液冷媒をエバポレーター(蒸発器)に送るために必要な
キャピラリーチューブ(ルームエアコンでも使用されている) と
温度式膨張弁(エキスパンションバルブ)があるのが カーエアコンです。



冷媒循環図
エバポレーター(蒸発器) → コンプレッサー(圧縮機) → コンデンサー(凝縮器) →
レシーバ(受液器)  → キャピラリーチューブ(固定抵抗) →エキスパンションバルブ(膨張弁) → エバポレーター(蒸発器) 



HONDA PRELUDE E-BA5
Airconditioner 冷媒回路図


「自動車のメカはどうなっているか シャシー/ボディ系」 GP企画センター編参照


Q15、ルームエアコンに必要なアンペアは?
6〜8畳用エアコン 2.2KW 100V を寝室に
16〜18畳エアコン 5.0KW 200V をリビングに取り付けたいと思っています。
そうしますとエアコンだけで 何アンペア必要なのでしょうか?

ご質問有難う御座います。
電力の公式は
P (W) =E (V)×I (A) で求めることが出来ます。

今回知りたいのは
A(アンペア)ですので
I (A) =P (W)÷E (V) の公式となります。

ここで注意したいのが
エアコンには 冷房能力○○KW 暖房能力○○KW 消費電力○○KW
と云う カタログスペックがあります。

例えば
------------------------------------------------------------------------
ナショナル:CS−X508A2 2008年製
16〜18畳用 単相200V 

冷房能力 5.0KW  →  消費電力 1370W (90〜1850W)
暖房能力 6.3KW  →  消費電力 1310W (85〜2900W)
                               ↓
                    消費電力の最大値で計算すると

I (A) =2900 (W)÷200 (V) 
I (A) =14.5

単相200V 15A のコンセントでOK!
------------------------------------------------------------------------
ナショナル:CS−22RJX 2008年製
6〜8畳用 単相100V 

冷房能力 2.2KW  → 消費電力 340W (75〜760W)
暖房能力 2.5KW  → 消費電力 370W (75〜1430W)
                               ↓
                    消費電力の最大値で計算すると

I (A) =1430 (W)÷100 (V) 
I (A) =14.3

単相100V 15A のコンセントでOK!
------------------------------------------------------------------------

意外なことに
16〜18畳用エアコンでも  6〜8畳用エアコンでも
必要なアンペア数はそんなに変わらないですね。

Sブレーカーは
2台あわせても 28.8A あれば大丈夫と云う計算になります。 

エアコンの他に消費電力が高いのは
床暖房、電子レンジ、炊飯器、ドライヤー 等 熱を発生する家電は消費電力が大きいです。

ちなみに
東京電力 基本電気料金(税抜)
10A→260円
15A→390円
20A→520円
30A→780円
40A→1,040円
50A→1,300円
60A→1,560円

もう一つちなみに

クルマに60Wを消費するライトを取り付けたとすると

I (A)=60W÷12V
I (A)=5


5(アンペア)のヒューズが必要と云う計算になります。
普通自動車は12Vのバッテリー電源です。 トラック等は24Vになります。



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